京都府内独自の保育士支援制度まとめ【2025年度最新版】

京都で保育士を目指す・働く上で、奨学金の返済や働く際の家賃の負担、ブランクからの復職などは大きな壁になりがちです。京都府内では、市町が独自に家賃補助や奨学金返済支援、就職・復職の相談窓口、保育士の負担軽減といった制度を整え、保育現場を後押ししています。本記事では、京都府内の市町で独自に行なっている保育士の支援制度をご紹介します。

市町別 – 京都の保育士支援制度一覧

【京都市】家賃補助・給料の底上げ・相談窓口・負担軽減・研修制度

京都市では、保育士を目指す人や保育士として働く人に向けて、京都市が実施している支援策をわかりやすくまとめたリーフレットを作成しています。
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家賃補助 – 月額最大6.5万円まで補助

市内で勤務する遠隔地出身の常勤保育士を対象に、保育士の家賃を保育園と京都市がサポートします。月額最大6万5,000円を上限に、家賃等の宿舎借り上げ費用を支援します。
※保育園等によって規定が異なるため、本事業を利用できるかは各保育園等に御確認ください。

給与の底上げ – 全国トップクラスの給与水準

京都市は独自の取り組みとして「人件費等補助金」を導入しています。この補助金によって、京都市は全国平均を大きく上回る保育士の処遇を確保しています。京都市内で働く保育士の平均年収は約481万円と、全国平均の約389万円より大きく上回っています。(令和5年度賃金構造基本統計調査より)

相談窓口の設置 – 無料で就職・復職サポート

京都市では、保育士の就職・復職を無料でサポートする「京都市保育人材サポートセンター」を設置しています。京都市内の保育園等の求人情報の紹介や、無料相談、復職のための研修など、多様な働き方を実現できるよう、保育園・認定こども園と連携して、きめ細やかなサポートを行っています。

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保育士の負担軽減｜国基準を上回る独自の職員配置

京都市では、国の基準を上回る保育士などの職員を配置し、ゆとりを持った丁寧な保育を行っています。例えば、4歳児クラスにおける国の基準では、子ども25名に対し保育士1名の配置が義務付けられていますが、京都市の基準では、子ども20名に対し保育士1名を配置するようにしています。

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充実した研修制度

京都市では、保育現場におけるさまざまな職務内容に応じた専門性の向上を図るための研修や、保育士の就業継続を支援する研修など、充実した研修の機会を提供しています。

【亀岡市】家賃補助・就職奨励金・奨学金の返済支援・転居支援

家賃補助 – 家賃が最大半額に

保育士が居住する物件を法人が借り上げた場合、月々の賃借料や共益費・管理費の一部を、最大半額まで補助します。補助対象の期間は、採用されてから5年間です。こちらの制度を活用したい場合は、採用された園が「保育士宿舎借り上げ支援事業」の対象となっているかをご確認ください。

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就職奨励金 – 市内で就職すると20万円

亀岡市では、市内の保育園・認定こども園に採用された保育士に対して、就職奨励金を支給しています。対象となる人は以下の通りです。

1. 保育士として1ケ月あたり120時間以上勤務する人
2. 過去に市内の民間保育園などで保育士として雇用されたことがある人は、直近の退職日から1年以上経過していること
3. 当該補助金の対象となったことがない人
4. ２年以上継続して勤務する見込みの人

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奨学金の返還支援 – 5年間で最大120万円を支援

保育士や幼稚園教諭資格の取得にかかった奨学金を返還する際の費用を一部補助します。月2万円を最長5年間(最大120万円)まで補助します。対象となる人は、下記の通りです。

1. 1か月あたり120時間以上勤務する人
2. 亀岡市内の私立保育園・こども園・幼稚園に勤務する保育士または幼稚園教諭資格を持つ人
3. 亀岡市立保育所・こども園・幼稚園に勤務する保育士または幼稚園教諭資格を持つ会計年度任用職員
4. 引き続き2年以上勤務する見込みであること（新規採用者に限定せず、すでに勤務している人も対象）

※ 2と3については、どちらかに該当する人
※ 2年未満で退職した場合は、返還いただきます。　

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転居支援金 – 引越し費用20万円を補助

市内の保育園・認定こども園に採用された保育士に対して、転居支援金を1人あたり最大20万円まで支給します。対象となる人は、下記の通りです。

1. 保育士として1ケ月あたり120時間以上勤務する人
2. 過去に市内の民間保育園などで保育士として雇用されたことがある人は、直近の退職日から1年以上経過していること
3. 当該補助金の対象となったことがない人
4. 2年以上継続して勤務する見込みの人

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【宇治市】家賃補助

家賃補助 – 最大42,750円/月まで補助

宇治市では、市内で保育士として採用された方に最大42,750円/月の家賃補助が受けられます。対象は、新規採用から5年目までの常勤保育士です。

こちらの制度を活用したい場合には、採用された園が「保育士宿舎借り上げ支援事業」の対象となっているかをご確認ください。

お問い合わせ先：宇治市保育支援課(0774-20-8732)

【向日市】奨学金貸与

奨学金の貸与 – 市内で働けば返還免除

向日市では市内の保育施設で働きたい方の保育士取得を応援するため、奨学金制度を導入しています。修学される方に月額2万円を最長2年間(最大48万円)貸与します。卒業後、市内保育施設（公立を除く）で就労すれば返還が免除される場合があります。

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【京田辺市】家賃補助

家賃補助 – 京田辺市保育士等宿舎借り上げ支援事業

京田辺市では、市内の認定こども園等に勤務される方を対象に、家賃の一部を補助します。詳細は、京田辺市保育幼稚園課(0774-64-7235)へお問い合わせください。

【京丹波町】奨学金の返済支援・インターン

奨学金の返済支援 – 最大90万円まで支援

京丹波町内のこども園で働いてくれる方を対象に、5年間で最大90万円まで奨学金の返還を支援します。奨学金の貸与を受けて指定保育士養成施設等を卒業された方、京丹波町内のこども園において週 30 時間以上勤務できる方が対象です。

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インターンシップ – 町内の園で職業体験

京丹波町では、町立認定こども園で最大30日間の就業体験を実施しています。通常保育の中で0歳児から5歳児まで各年齢児の保育を体験できます。実際に就職前に働いてみることで、職業観やキャリアプランの形成、就職先の選択などに活かすことができます。インターンを希望する方は、京丹波町立認定こども園インターンシップ受入申込書の提出が必要です。

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【南丹市】家賃補助・奨学金の返済支援・研修・採用試験

家賃補助 – 最大5年まで補助

南丹市では、保育所や認定こども園などに正規雇用された保育士等へ、家賃を補助します。月額2万円を最長5年の間、家賃を補助しています。

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奨学金の返済支援 – 最大90万円まで支援

保育所や認定こども園などに正規雇用された保育士等の奨学金返済を支援します。月額最大15,000円を上限に、最長5年間(最大90万円)補助します。

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南丹市では、そのほかにも「充実した研修制度」や、「公務員対策が不要な採用試験」を導入しています。

【城陽市】家賃補助・奨学金の返済支援

家賃補助 – 月4.5万円を補助

城陽市では、市内で保育士として採用された方が居住する宿舎の家賃等に対して、最大45,000円/月の家賃補助を最大5年間実施しています。こちらの制度を活用したい場合には、採用された園が「保育士宿舎借り上げ支援事業」の 実施施設かをご確認ください。(詳細はHPへ)。

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奨学金の返済支援 – 最大90万円まで支援

城陽市内で保育士として採用された方で、現在奨学金を返済している方を対象に、城陽市が奨学金の返済を支援します。最大15,000円/月を最大5年間・最大90万円まで市が支援します。制度を活用する際には、申請手続きが必要です。

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【福知山市】定着支援・修学資金の貸与

定着支援金 – 最大60万円もらえる！

福知山市では、保育士として福知山市内で長く勤務する方に対して、支援金を支給しています。市内で3年勤務すると、最大60万円までもらえます。1日6時間以上、月20以上の勤務で雇用されている方が対象となります。（正規、非正規は問いません）

修学資金の貸与 – 2年間で最大60万円

福知山市では、保育士育成機関（大学・短期大学・専門学校など）に就学する方に、修学資金の貸し付けを行なっています。2年間で、最大60万円まで貸与が可能となっています。福知山市内の保育園に就職する意思のある方、他市で同様の支援を受けていない方が対象となります。

自分に合う保育士支援制度で安心して働ける！

京都府内の各市町は、家賃補助・奨学金返還支援・就職/復職の相談窓口・独自加配による負担軽減など、保育士に向けた多層的な支援を独自に整備しています。

制度の対象・要件・併用可否は自治体や施設で異なります。支援制度を活用する際は、各市町の担当窓口や勤務する（予定の）施設へ必ず相談・確認してください。

新しく働き始める時も、ブランクからの復帰時も、キャリアを一歩進めたい時も。京都府内には、住まい・学費・働き方・成長の不安を和らげる制度が揃い、皆さんが安心して長く働ける環境があります。