先輩からの声

せいかだい保育所(中浦杏奈さん)

2018.03.30

夢がリアルに変わっていく。

私自身が子どもの頃、通っていた幼稚園の先生が、すごく元気いっぱいで優しくて。その姿に憧れたのが、この仕事を選んだきっかけです。実際に保育士として働く今は、目標とする保育士のイメージが少し変わってきています。身近な先輩の先生方のようになりたい。クラスの1年間の取り組みを見すえた保育ができるようになりたい。…理想とする保育士のあり方が、より具体的になってきました。

現在は勤務5年目で、リーダーという立場で働いています。新人の頃と比較すると、子どもの特長や、関わり方を把握するスキルが上がって、より的確になってきたと思います。難しい課題に対しても、「どうしよう…」と迷うだけの時間が減って、「こうしよう、ああしよう」と発想できる、引き出しが増えてきたと感じています。

それでも悩んでしまったり、わからないことがある時には、主任や先輩に相談したり、隣のクラスの先生に聞きにいったり、時には更衣室で着替えながら同僚に相談したりして、解決するようにしています。

そして休みの日には、どんどん出掛けて、遊んで、気分転換!時には、仲のいい先輩の先生と、食事をしたり、お酒を飲むこともあって、結局、話が保育のことになったりして。「私はこうだと思うんです!」などと、仕事について熱く語り合ったりもします。

その時々の、自分を楽しむ!

保育士に限らず、どんな仕事でもどんな人でも、始めたばかりの頃は、しんどいと思います。他の職種で頑張る友人の話を聞いても、つくづくそう思います。

でも、1年目は初めてのことも、2年目はすでに経験したこと。そのうえで迎える3年目は、自分なりの計画や考え方を持って、取り組めるようになるはずです。

実は新人の頃は、保護者の方々に、少し気後れを感じていました。ほとんどの方が歳上で、自分が経験したことのない、出産と子育てをすでに経験しておられるので…。でも皆さんが、「保育のプロ」としての私を認めてくださっていることに気づき、「学んできた専門知識」に自信が持てるようになって、自然にコミュニケーションが取れるようになりました。

保育士は元気が基本!ですが、もちろんそうはいかない時もあります。私は元気がない時は、子どもに「先生、今日、元気がないんだ〜」と言ってしまいます。すると、「どうしたの?」「大丈夫?」と子どもが心配してくれるので、「先生に元気ちょうだい!」って言います。
もちろんこの方法は、年長児クラスなど、言葉が豊かな子どもにしか通用しませんが、もっと小さな子どものクラス担当だった時は、元気がない日は、わざと過剰に、子どもに接するようにしていました。だって、子どもと関わると元気がもらえるし、自然に笑顔になれるんです。

毎日が「やりがい」の連続。

勤務している保育所は、働きやすい環境が整っていると思います。他の先生方のケースを考えても、例えば産休を取ることも、出産後に時期をみて復帰することもスムーズで、手厚い対応をしてもらえます。もし私自身が、将来そういう立場になったら、気軽に働き方の相談ができるとも感じています。

保育の仕事というと、運動会や発表会などの、大きな行事を終えた時の達成感は、イメージしやすいと思います。でも、日々のちょっとしたことにも、たくさんの楽しさがあるんですよ。

子どもと一緒になって、喜んだり、驚いたり。集団生活を送っているからこその、子どもの成長を目の当たりにできるのも、この仕事の大きな魅力です。そこには、保護者の方とはまた違う、保育士ならではの気づきがあったりするんです。

ある保護者の方が、ご自身のお子様に、「よく叱られるのは、どの先生?」と聞いたら、私だったそうです。その後に、「じゃあ、好きな先生は?」と聞いたら、それも私だったそうです。

そのお話がうれしくて、保護者の方がそのことを私に話してくださったことも、うれしくて。
実際に私は、よく叱る先生なのですが(笑)、「叱る時も遊ぶ時も、しっかりと向き合っていることが、ちゃんと伝わっているんだな」と思うと、本当にうれしかったですね。

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